2024.06.03
梅雨と頭痛
南の方から梅雨入りの報告が聞こえ始め、山形も間もなく本格的にじめじめとした季節が到来となります。
梅雨時期に頭痛がひどくなるという経験は多くの人がしているのではないでしょうか?
梅雨と頭痛には多少の関連性があると言われています。
一般的に「気象病」と呼ばれたりもしますが、主に自律神経が乱れることが原因とされています。
自律神経とは簡単にまとめると神経を興奮させたりリラックスさせたりする神経です。
大事なテストのときには緊張して、ドキドキして脈拍や血圧があがって、瞳孔が開いて、顔が真っ赤になって汗をかいたりします。
(ここまで緊張する前にちゃんと勉強しましょうね)
逆に海や森の中で好きな音楽など聴きながらリラックスしてるときは血圧や脈も落ち着いて穏やかに過ごすことができますね。
こういった作用を自律神経は行っています。
そしてこの自律神経は、気温や気圧の影響をとても受けやすいというのも特徴です。
頭の片側がズキズキと痛んで時に吐き気や眩しさなどを伴う片頭痛。
頭全体が締め付けられるように痛くなってじわじわと持続的な痛みを感じる緊張型頭痛。
それぞれ原因や治療法や少しずつ異なりますが共に気温や湿度の影響を受けやすいのです。
気温が上がると、血管が拡張し、脳の血流量が増加します。 これが、頭痛を引き起こす要因の一つと考えられていますし、湿度が高いと、汗をかきにくくなり、体内に熱がこもりやすくなります。 これもまた、血管の拡張や血流量の増加を招き、頭痛の誘因となりうると考えられています。
また昨今のような梅雨の時期には気圧が低下します。そうすると脳内の圧力も低下し、脳の血管が拡張します。そして頭痛につながる。
治療にはもちろん内服薬やリハビリは有効ではありますが、まずは生活の中で自律神経のバランスを整えてあげるということも大事な予防になります。
- 規則正しい生活
- 適度な運動
- ストレス解消
- カフェインやアルコールの控えめ
- 室温・湿度の調整
- 水分補給
- 首・肩のマッサージ
こういったことを少しこころがけるだけでも症状は改善してくることもあります。
もちろん我慢は良くありません。少しでも症状が気になる、いつもと違うなどの自覚があればまずは医療機関でしっかり検査をしてもらいましょう。