zarazara

2025.03.19

「伝えたい、地域リハビリ。」講演内容シェア!

いつもお世話になっております。訪問リハビリ担当の理学療法士です。

先日、新しく始まったミロクリハビリセミナーシリーズの第1回目を担当させていただき、「伝えたい、地域リハビリ。」というテーマで講演を行いました。

ご参加いただいた方には、この場を借りてお礼申し上げます。また、平日の日中という時間帯であり、お仕事の都合で参加が難しかった方も大勢いらっしゃることと思います。今回は、直前のインフルエンザ大流行に伴い、急遽、初めてのハイブリッド形式(オンライン+現地)での開催をさせて頂きました。結果としては、不慣れな点も多く反省が残る初回となり、改めて対策を練り、次回に繋げたいと思います。

内容については、大変有難いことにご好評をいただけた様でしたので、今日は、その内容を簡単にシェアさせていただきたいと思います!

 

🔹なぜこの講演をしたのか?

2040年には超高齢化がピークを迎え、担い手世代の急減が予測されており、地域共生社会の実現が大きな課題となります。その中で、リハビリの形も変わっていかなければなりません。今後は、地域のリハビリを「福祉」や「地域グループ」に引き継ぎ、より「卒業」を見据えた形にしていく必要があります。

「リハビリは誰がやってもいい、どこでやってもいい」。そんな考え方を広めることで、地域全体で支え合う仕組みをつくることが大切です!

 

🔹リハビリはどこででも、誰でもできる!

病院で行うリハビリは短期間・集中的に行いますが、退院後の生活では「住み慣れた家が住みづらくなる」ことも。そこで重要なのは、地域で行う「生活リハビリ」です。

日常の中で続けることで、「できる、できた」を積み重ねることで、次の「やってみたい」が生まれます。その時に、地域のリハビリサービスを活用して、「やってみたい」を「できる、できた⇒している」に変えていく過程を後押ししたいと考えています。生活の中で少しずつできることを増やしていくことが、回復のカギとなります。

 

🔹「見守り」ではなく「自立」へ

「見守り」だけでは、最終的に自立が難しくなることがあります。リハビリの目標は、本人が自分の力で生活できるようにサポートすること。専門職や家族が支えるべきは「自立」のための環境づくりです。これにより、再入院のリスクを減らし、本人だけでなく、ご家族の生活の質を向上させることができます。

 

🔹「してもらう」から「する」リハビリへ

リハビリは受け身ではなく、自分から取り組むことが大切です。リハビリを「してもらう」だけでなく、「自分でやる」ことで回復への第一歩を踏み出すことができます。小さなことでも自分でやることを習慣づけることが、最終的に自立した生活を実現するために重要です。

 

🔹活動と参加がリハビリの卒業支援になる

リハビリの本質は、ただ治療を受けることではなく、生活において「活動」と「参加」を増やすことです。たとえば、地域のイベントやボランティア活動に参加したり、日常生活でできることを少しずつ増やしたりすることで、心身の状態が改善します。

これこそが「リハビリの卒業」を意味します。卒業とは、医療や専門的な支援から卒業することではなく、日常生活を支える力を身につけ、地域の一員として社会活動に参加すること。これにより、個人の自立が進み、社会とのつながりが深まります。

また、活動や参加を通じて新たな目標が見つかり、モチベーションが高まり、リハビリが継続できる力になります。

 

✨まとめ:すべてはリハビリに頼らない生活のために!

地域でリハビリを広げるためには、一人ひとりが少しずつ知り、実践していくことが大切です。リハビリの卒業支援は、地域の活動に積極的に参加することから始まります。地域で支え合い、個々の力を引き出すことで、すべての人が自分らしく生活できる社会が実現します。

 

これからも、この講演の内容を小分けして当日お話しできなかったところも書いていきたいと思います。