zarazara

2024.01.31

障害克復に向けて

さて、先ほどのブログ記事にも書きましたが当院のリハビリは原則マンツーマンによりオーダーメードでの提供になります。

治療を受けていただいたことのある患者さんはおわかりかもしれませんが、リハビリ室がもったいないくらいによく言えば贅沢に、悪く言えばやや殺風景に見える空間での提供になります。


今後増員は予定しておりますが、現時点で疾患別リハビリ(医療保険で行うリハビリ)専従者が2名であるため

最大でリハビリ治療可能な人数が2人になります。 加えて脳卒中であればPT(理学療法)、OT(作業療法)どちらも必要な患者さんがいらっしゃいますし、必要な単位数(リハビリ治療の時間)も症状によって異なるため、その時間調整だけでも難儀する部分は正直あります。


治療時間は一人当たり必ず●分、1日●人とある程度画一的な基準を設ければ、もう少し余裕の持った予定が組めます、取り急ぎリハビリが必要な新患さんなどにも対応が可能になるとは思います。 実際開院前のシミュレーションでそのようなスキームで考えたこともありました。


ではなぜ、あえて現在のやり方を一貫として行っているのかというと。


リハビリテーション医療の大きなテーマとして「障害克復」があるからです。


この障害克復という言葉にはさまざまな意味が込められているのですが、私見的な意味づけを述べてみます。

まず障害とはその患者さんやご家族が「生活の中で困っていること」になるかと思います。

「うまく歩けない」「箸が上手に使えない」「手足がしびれる」「認知症のような症状がすすんできた」などです。


リハビリにはさまざまな形がありますのでこれらを目標に自宅や公共施設などで運動訓練を行う事も有効かと思います。

ですがリハビリテーション医学(医療)という観点から考えたときに大事になってくるのは


・目標設定

・正確な予後(最終的にどのくらまでよくなりそうか)予測

・治療プログラム作成

・成功体験の積み重ね

・フィードバック

あたりかと思います(様々な先生やセラピストがいらっしゃるのであくまで私の私見です)。


次回のブログ記事で

これらについて「箸を使えるようになりたい」という障害を例にしてまとめてみようと思います。