2025.09.25
第33回 山形県理学療法学術大会に参加してきました!
こんにちは。訪問リハビリを担当している理学療法士です。
この記事を書いたのは真夏の猛暑日でしたが、院長確認の怠慢によりすっかり秋の季節となりました。
皆さま急な温度変化による風邪などにはご注意くださいね。
さて、2025年6月21日、22日に高畠町で第33回山形県理学療法学術大会が開催されました。当院からも理学療法士4名が参加させていただきました。
今回の大会テーマは「後の先をとる〜一次予防に理学療法士として備える〜」です。
皆さんは「一次予防」という言葉はご存知ですか?
一次予防とは・・・病気にかかる前に、または病気の原因となる状態になる前から、その発生を防ぐための活動です。例えば、規則正しい生活習慣、バランスの取れた食事や、ワクチン接種も一次予防にあたります。
ちなみに、二次予防は、早期発見、早期治療。三次予防は、病気をすでに抱えた状態から、再発や合併症を防ぐ活動のことで、リハビリテーション等が当てはまります。
リハビリテーションは、脳梗塞や骨折、肺炎など病気になってから関わることが多いです。しかし、高齢化が進む今、脳梗塞や骨折になることを防ぐための活動が必要とされています。
今回の山形県理学療法学術大会では、理学療法士として、一次予防のために何ができるのか?を様々な視点からご講演いただきました。スポーツの視点から、ウィメンズヘルスの視点から、介護士の腰痛予防の視点からの取り組みをお聞きしました。また、この高齢化社会で高齢者が要介護状態にならないために理学療法士には何ができるのか?を考えるきっかけとなりました。介護保険分野に携わる身として、介護予防のために何ができるのか考えていきたいと思います。
また、一般演題では、当院から2名が発表させていただきました。外来リハビリのスタッフは「生活期の装具の問題について」を発表させていただきました。装具療法は脳卒中理学療法には欠かせないものになっていますが、急性期や回復期といった入院中に作成した装具は、生活期でも使われることが多く、壊れていたり、身体状態に合っていないまま使用していたりと様々な問題があります。当院では、生活期の装具問題を少しでも多く解決するため、義肢装具士との連携をとり活動しています。
私は、「退院後早期に訪問リハビリを開始したことで生活が改善した事例」を症例発表させていただきました。退院と聞くと、住み慣れた自宅で生活ができるというイメージですが、発症前とは異なり、生活の再構築が必要になります。本人だけでなく、介護するご家族も不安や負担を抱えることになります。そこで、退院後早期より訪問リハビリが介入することで、自宅に合わせた環境設定や介助指導を実施し、寝たきりの状況を少しでも減らすことができると考えています。
今回の学術大会では、上記の内容を発表させていただきましたが、今後も自分の経験した事例を発信し、患者・利用者のために自己研鑽に励みます。
最後になりますが、このような大会は全国で行われており、県、地方、分野、病期別で様々な大会が行われています。当院のスタッフは、このような大会に積極的に参加しており、今年も北海道から石川まで出張に行くスタッフもいます。私はまだまだですが、先輩方を見習って頑張っていきたいと思います!!