zarazara

2023.05.10

脳卒中リハビリでMRI

当院ではGE社の1.5Tというクリニックタイプとしては高性能なMRIを導入します。


そもそもMRIとは?

MRI検査は、強力な磁石と電磁波を使用して体の断面図を撮影する非侵襲的な検査です。X線を使用しないため、放射線被曝の心配がありません。

検査時間は15-30分程度。横になっているだけで終わりますが、機械の性質上

時折大きな音が発生しますので耳栓やイヤホンで音楽などを流しながらの検査を受けていただく事になります。


脳卒中や脳腫瘍、くも膜下出血の原因ともなりやすい脳動脈瘤などの脳の病気の診断によく使用され、脳の構造や機能を評価することも可能になっています。ペースメーカー挿入中の患者さんなど一部の方には撮影に制限があります。



                    参考:https://www.gehealthcare.co.jp/clinic/signa-creator



当院でも一般脳外外科の分野として

めまいや頭痛、しびれなどの症状に対して積極的に診断目的にMRIは活用していきますが、


では、そもそもとして当院のメインの1つである

リハビリにMRIなんて必要なの? という疑問があります。


結論:必要です!


今でも施設によっては画像所見を参考にせず、目の前に症状の身で

治療プログラムをたてるセラピストもいるとは思いますが、少なくともミロクリハは絶対に画像は必須です。


同じ脳出血でも、出血した場所、性状、時間経過による出血の吸収過程などによって治療経過が大きく変わってきます。

同時に「これくらい時間をかければ、このくらいまでよくなるだろう

といういわゆる「予後予測」を決めていく大切な要因です。


ある程度正確な予後予測は イコールリハビリ開始前の

「目標設定の共有」に繋がります。

以前の記事にも示したように、リハビリ医療は あくまで

明確な目標設定の基に行われる時間を限定した治療プログラム。の一環です。


なぜ今自分はリハビリが必要なのか?という部分を患者さんと医療者側でしっかりと共有がなされてなければ質の高い・満足度の高い治療にはつながりません。


そのための参考として画像で現在の脳の状態を知ることは必須になってくるわけです。


さらに最近では拡散テンソル画像・fMRI(機能的MRI)など様々な

撮影方法も出てきていて、目には見えない運動神経などの神経レベルの回復の過程を大雑把に可視化するということを行われてきています。


地域でのニューロリハビリを掲げる以上、

地域密着でありながら、自分たちが本当に必要だと思うシステムに関しては

積極的に応用していく事もミロクリハの可能性を広げるためには

必要です。


そんなMRIの圧巻の搬入は7月前半、スターバックス閉店後の夜中になるとは思うのですが正式に決まりましたらインスタなどで告知します!