zarazara

2023.06.19

オンライン診療

ミロクではオンライン診療も初診から行っていきます。


と、言うとネガティブな感想をいただくことが多いです。


「対面でないと正確な診断はできない」「対面だからこそ伝わるものがある」etc


これについては私もその通りだと思いますし医療において大切な要素です。


それでもオンライン診療に踏み切る理由は

「(脳外科やニューロリハという馴染みの薄い分野に対して)とりあえず受診するきっかけを作る

事にあります。


【このくらいの症状で受診していいんだろうか?】

【仕事も忙しいしとりあえず市販薬で大丈夫でしょ】

こういった事を少しでも防ぎたいという意図です。


公共交通機関の発展が十分ではない山形では、受診したくても簡単にできない方も少なくありません。

脳梗塞後遺症などの症状を抱える方は、移動に家人の送迎やタクシーが必要だったりとなおさら大変かと思います。


最近少し手足がしびれてきた、かたくなってきた。

装具が合わなくなってきたような気がする。

パーキンソン病で薬をもらっているが飲むタイミングが難しくなってきた。


こういった主訴に対してはまずはオンラインで診察する意味が大きいことがあります。

それは、「自宅内の生活の一部を見れる」ことです。

実際の生活の中でどんな不自由があるのか知ることは、ミロクの診療体系においてとても大事な要素です。


直接来院してもらっての評価とは別の視点から症状をとらえることができます。

訪問診療や訪問リハビリも行いますが、その前段階としては十分な評価ができると思っています。


その情報を基に 医院に来院してもらったときにより詳細な評価と治療プランニングが可能になってきます。


もちろんめまいや、頭痛その他の気軽な相談も受け付けますし

少しでも「受診」に対する門戸を広げることは大事ですし、直接の受診が必要と判断すれば

しっかりとその旨もお伝えします。


ポストコロナ時代の新たな医療体系が求められる中でこういったシステムを利用していく事は

地域の医療への意識を高めていく一つの手段として有効かなと思っています。