2025.03.06
エビデンスに基づくリハビリとは。
当院が大事にしているもの
【科学的根拠に基づくリハビリテーション】
今回は科学的根拠(エビデンス)についてお話しします。
最近では、CMなどでも耳にするようになった「エビデンス」という言葉がありますね。医療業界では、誰もが知っている言葉ですが、中には『エビデンスって何?エビ??魚介類?ダンス??踊るの??』と思っている方もいるのではないでしょうか?
医療におけるエビデンスとは、
「科学的な根拠に基づいた証拠やデータ」のことを指します
馴染みのない方からすると科学的根拠という言葉は
「ある1つの治療で素晴らしい効果があった結果のこと」を指していると思っている方も多いみたいです。医療における科学的根拠は、たとえ素晴らしい効果があったという研究であっても、多くの場合は1つの研究だけで「エビデンス」があるとはいえないのです。医療では一つの症状に対して複数の研究が行われ「効果がある」と判断されたものを科学的根拠がある治療とされます。
そこで、脳卒中後の患者様を中心にリハビリテーションを実施する上で必須なのが図1脳卒中治療ガイドライン2021(改訂2023)になります。ガイドラインとは、エビデンスなどに基づいて、最良と考えられる検査や治療法などを提示する文書のことです。
ここに記載されていることだけが唯一の正解、というわけではありませんが、多くの医師やリハビリスタッフが治療を行う上で指針としている内容です。
脳卒中ガイドライン2021
このように、脳卒中後の痙縮という症状に対して研究され、いくつかの治療法が推奨されております。
しかし、
そこで疑問になるのが1つの症状に対してどうして治療法が複数あるの???ということです。
実際のリハビリ場面でも色んなリハビリをみかけると思います。
ストレッチ、筋トレ、課題指向型訓練、CI療法、トレッドミルトレーニング、電気刺激療法、ロボット、ミラーセラピー、運動イメージ療法、体幹トレーニング、ボバース・コンセプト、認知神経リハビリテーション、PNFなどなど
このようにリハビリが複数存在するのは「万能なリハビリ」がないためです。
患者様の目標や身体の状態、病状、病期(急性期・回復期・生活期)などによっても適切なリハビリが変わってくるため多くの治療法が存在します。
そのため、患者様が適切なリハビリを受けるためにはスタッフ側に「患者さんの目標や価値観を把握するスキル」や「状態に合わせてリハビリを選択・提供できる知識・スキル」が必要になります。
つまり、スタッフは患者様の目標や状態に合わせて、多くの治療法の中から最も適したリハビリを選び出す能力が必要ということです。
今回は医療における「エビデンス」について書かせていただきました。