2024.05.27
健診における血圧の基準値について
最近巷で、健診で用いられる血圧の基準値が緩くなった!?といった声が聞こえるようになってきました。
これは結論としては緩くなったわけではありません。
「標準的な健診・保健指導プログラム(令和6年度版)」によりますと、
①収縮期血圧(上の血圧)≧160 又は拡張期血圧(下の血圧)≧100 →すぐに医療機関受診を。
②140≦上の血圧<160 又は90≦下の血圧<100 →生活習慣を改善する努力をした上で、数値が改善しない場合は医療機関受診を。
となっています。
今回の諸々の話題は①の部分だけを強調して取り上げたことが原因と考えられます。
要するに②は、減量、適度な運動や食生活など生活習慣改善によって血圧が下がる場合もあるので、正しい生活指導を受けながら見直していきましょうね。そこれで定期的にかかりつけ医で検査を受けていきましょうね。ということです。
薬が不要な状態=楽観視していいということではありません。
②レベルの血圧の人は健常レベルの人と比べて約3倍、脳卒中や心臓病にかかりやすいと言われています。
まさに当院が力をいれている「未病」です。
少しでも正しい知識を身につけることで、健康を守っていきたいですね。