zarazara

2024.09.23

最近ちょっと物忘れ。

認知症は日本人にとって国民病と言っても過言ではありません。

要介護認定の要因の約3割が認知症ともされています。


早期発見早治療。認知症に対してもそういう取り組みが活発になってきています。


「最近物忘れが気になる」「物の名前が出てこない」

「久しぶりに実家に帰ったらばあちゃんが明らかに元気なくて」

などの心配で相談される方が当院にもいらっしゃります。


それはもしかして、認知症一歩手前のMCというサインかもしれません。


MCI(軽度認知機能障害)は最近大きく注目されている病態で、たぶん間もなくテレビCMや番組でも取り上げられ行く予定です。


すごく簡単にまとめると図のようになります。ちょうど健康と認知症の間ですね!

認知症になってしまうとそれを改善させていくのはなかなか難しいというのが現状です。


MCIの状態の方は年間で5-15%程度が認知症に移行すると言われています。

ここで適切な治療を開始すれば、認知症にならずに経過する可能性があるのです。


MCIの簡単なサインとしては患者さんご本人が「最近忘れっぽい」と自覚することに加えて

ご家族や周りの方から見ても「少しいつもの違うかも」という気付きがることがポイントと思います。


このタイミングで一度医療機関を受診いただくと、MRI検査などで詳細に調べることが可能です。

さらにMCIが疑わしいと判断された場合には、点滴やお薬、リハビリといった治療法を提案させていただき

患者さん、ご家族に寄り添う形での方針を決定していきます。


おかしいな。と感じたらまずは医療機関に相談。

これをしっかりと念頭に、認知症予防につとめていきましょう。