zarazara

2023.03.06

具体化しすぎないイメージ

つい先日基礎のコンクリート打設が終わったと思ったらあっという間に

基礎養生も終わり、間もなく全体の形が姿を見せます。

季節もひたすら雪を懸念して工事を見守っていたのが嘘のように一気に春に向かってます。


そして何より開院まで半年となりました。

計画自体、かなり早い段階から動いていたので「まだ時間ありますからね」と打ち合わせなどでよく言ってましたが

実はあと半年です。 結局今まで何してたんだろうってくらい時間がありません💦


建物に関しては連日、現場調整で様々なわがままに対応してもらっています。

設計士さんや建築会社さんには頭があがりません。


もしかしたら患者さんやスタッフの眼には届かないかもしれない、

説明しても気付いてもらえないかもしれない部分にまで

こだわりを詰め込んでいるせいもあるのでしょうが、

やはりポストコロナ時代の医療×デザインに挑戦すると言ってる以上は、こだわり抜こうと思います。


こだわると言ってもあらゆるすべての建具にまで。というわけではありません。

それをしてしまうと逆に堅苦しさを感じたり息苦しくなってしまう事もある。

手を抜くところは抜いて思いを詰め込むところは徹底する。

そのバランスがちょうどいい加減を作ってくれる。


デザイナーさんがよく言っている言葉です。

HPやSNSを御覧いただいてる方はわかると思いますが、当院には3Dパーツや

模型でのイメージ図はなく、ほぼ手書きです(図面はさすがに手書きじゃないですよ)


それは「イメージを具体化しすぎない」というデザイナーさんの思いもあっての事です。

具体化しないと何も作れないじゃないか? 

おっしゃる通りです。


ですが少し考えてみると、、


一軒家を建てる時。すごくワクワクします。

あーしてこーして、あそこにあれ置いて、キッチンの収納はこうやって使って

子供部屋のレイアウトはこうして。。

ただそのイメージ通りの生活が叶えられているってなかなか少ないのかなと思います。

時代や子供の成長、趣味嗜好の変化などでも変わってきます。

もちろんその過程さえも楽しいのですが、クリニックに関しても少し似てるのかなと思います。


先輩方のクリニックを見学させていただいたり、様々な先生やコンサルの意見を吸収しながら

いいものを作ろうとするのは変わりませんが、それでも100%満足の動線設計は難しく、

実際開院してから「もっとこーすればよかった(泣)」は必ず出てくるものと思ってます。


なので初めから、ある程度のイレギュラーにも対応できるような

いい意味で緩い動線を組んでおく方が懸命なのかもしれないと考えるようになりました。

自分が提供したい医療の本幹を絶対に崩さないのが条件にはなると思いますが。。


なので私たちは敢えてすべてを具体化しすぎてません。



設計を始める少し前の時点でデザイナーさんが提案してきたイメージ図です。

大量の資料を用意して目指す診療スタイルを細かくプレゼンして

その結果の絵です💦


          (実際のクリニックの図面とは異なる1例です)



てっきりこういう具体的な図面を提示されると思っていたんですが、

当時はまさかまさかの衝撃でした。


びっくりしました(笑)

だけど全く違和感なく受け入れることができました。


デザイナーってやっぱりすごい。

この絵は家の書斎に飾ってあります。


この手書きのイメージがあるからこそ、軸がぶれずにその後の設計に向き合えました。

コロナショック、ウッドショック、ロシア問題、円安etc

この数年でありえないくらいの困難がありましたが、この絵1枚に全てが込められているからこそ

乗り越えていく事ができました。


全てをガチガチに具体化して動いていたら、これだけ目まぐるしい時代変化に対応するのが難しかったと思います。

もしかしたら全く違った建物になってたかもしれません。



そして今、このイメージが形になろうとしています。

基礎~建て方~屋根組み


今月中に一気に進みます。

ワクワクですね。


全てが形になるその日までもう少し具体化しすぎないイメージを楽しみたいと思います。