2024.05.29
高血圧が脳卒中になりやすい理由
そもそも高血圧が脳卒中になりやすい理由はいくつか考えられます。
1. 脳の血管へのダメージ
高血圧が続くと、脳の血管にダメージを与えます。
- 血管の内壁が傷つく: 高い血圧は血管の内壁に負担をかけ、傷つきやすくします。傷ついた血管の内壁にはコレステロールなどが溜まりやすくなり、動脈硬化が進行します。
- 血管が硬くなる: 動脈硬化が進むと、血管が硬くなり、血液の通り道が狭くなります。脳への血流が減少すると、脳梗塞のリスクが高くなります。
- 微小出血が起こる: 高血圧によって、脳の微小な血管が破れ、微小出血が起こることがあります。微小出血を繰り返し起こすと、脳卒中の発症リスクが高くなります。
2. 血栓の形成
高血圧は、血栓が形成されやすくなる環境を作ります。血栓は、血液中の血小板やフィブリンなどが固まってできる塊です。血栓が脳の血管を詰まると、脳梗塞が起こります。
3. 脳への負担増加
高血圧は、心臓に負担をかけ、心拍数を増加させます。すると、脳への血流が不安定になり、脳卒中のリスクが高まります。
これらのリスクを防ぐために、血圧をしっかりコントロールすることで脳卒中の発症をグンと低下させることが可能です。
しかしながら、過度に下げすぎることで、逆に脳梗塞になりやすいという報告もありますので、
やはりかかりつけの先生と相談しながら、自分の体にあった血圧管理をしていきましょう。